ブラウン管/用途が合えばまだ現役

コラム

先日ある市民ホールに行く機会がありまして、ロビーにステージの状況を映すモニターとして「ブラウン菅」のテレビが置いてありました。
地デジに切り替わりアナログ放送が終わりもうずいぶん久しいですが、こういう形で活躍してるとはちょっと意外でした。
(となりに置いてある2020年の東京オリンピックポスターとのギャップが…。)

確かにテレビ放送を見ないならば、チューナーが対応してるしてないは関係無いですからね。


個人的には昔のものを大事に使っていくという姿勢が大好きです。
まだまだ製作技術も未熟で、使い心地やデザイン、利便性も洗練されてなかったりしますが、なんかこう作った技術者の意気込みというか想いというか愛とか、そういうものが宿ってる気がするんですよね。

「この商品をもっと良くしたい」
という作り手の熱い想いが詰まってるという感じです。
特に昭和のものはまだ世界に性能もデザインも追い付いてなくて、それを追い付け追い越せで頑張ってた空気感を感じます。


昭和の自動車なんかは特にその辺り、顕著に感じます。
アメ車のミニコピーのようなボディーデザインとか、エンジン性能とかもなんとか追い付きたいというエンジニアの想いが伝わるんですよね。

このブラウン菅なんかも良いものを提供したい、という意気込みで作り、一時は日本製で世界中を席巻した訳で。
液晶にとって変わられてから衰退しましたが、まだ健在なんですね。


用途に合わせて息長らえる、使えるのに無駄に取り替える必要は無いんですよね。
ギターのパーツをとっかえひっかえな私、ちょっと反省です。

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